今回は、前回紹介しましたマスターピース版「シールドライガー」の組み立て手順を追っていきましょう。
前回はディスプレイスタンドにモーターユニットをセットしたところで終わりました。

説明書通りにまず素体を組み上げます。最初は素体頭部の組み立てから。

最小限のパーツで構成されています。素体時に既に存在する目のパーツはしっかりクリアパーツです。

こちらの歯のパーツは塗装済みパーツである影響か合いが悪く鼻の辺りに隙間が出てしまうという報告があったので前もって突起部を若干削ったうえでピンもほんの少し短くしました。
特典のメッキ版ではないキットに付属の物ですがやはりいい質感です。

ランナー部分で比較してみても成型色の爪ランナーが安っぽく見えてしまいます。高額商品なのでどうせなら爪のランナーも塗装済みパーツにして欲しかったところ。

メッキ兵士2体を乗せて頭部素体完成。
この時点でモーターを動かして咆哮モーション時に顎がイマイチ開かない場合は下顎のピン部分にグリスを塗るなり細目やすりで少し擦ってスベリを良くするといいそうです。

せっかく2人乗りなので参考までにHMMシールドライガー バン仕様に付属するバンとフィーネを乗せてみました。
※本製品には金メッキパイロット2体のみが付属します
後でバン仕様とか出るんでしょうかね。

続いて素体胸部。高速ゾイドと言えばこの武装、3連衝撃砲があります。原型機と違って腹部と一体化していますね。

左右でパーツ形状が違うのはモーターユニット上面の右背部で動作に合わせて伸縮するピンを利用し腹部の呼吸動作を行うためです。

ここまで完成。組み立てているとだんだんとどういう仕組みでここが動いてるのかというのが分かってきて楽しいです。

今度は肋骨周辺~背骨にかけてのパーツ。

胴体の素体部がすべて組み上がりました。
パイプパーツは素体時には付けないのが正しいそうなので後で外装組み立て時に使います。

続いて尻尾素体。分割部分に軟質パーツを組み込むようになっていて電動で動く根元に合わせて若干しなるような動きをします。
ただし手動での可動は一切なしのため常に尻尾が後ろに伸びた状態で場所をとる一因にもなってしまっています。

組み上げるとこんな感じに。2連ビーム砲が載っていない状態なのでバン仕様だとこの状態になるんでしょうかね。
軟質パーツの影響で触ると弾力のある尻尾です。

続いて前足。写真は左前脚ですが同構成なので両前脚まとめて紹介してしまいます。
※爪のパーツは成型色が気に食わなかったので好みでシルバーとグレーで自前塗装していますが本来は銀色の成型色です。
足裏の滑り止めパーツやスプリングパーツも見えますがここでようやくロック式キャップが登場。

ゾイドと言ったらゴムキャップ、ゴムキャップと言ったら経年劣化!と悪名高いゾイドのゴムキャップでしたがMPゾイドの新たな試みとしてプラ同士の噛み合わせでしっかりとロックされる新たなキャップが導入されました。


3つのサイズのロック式キャップがあり、専用のキャップレンチで90度回すことでしっかりと固定されます。

従来のゴムキャップのように穴が開いているのは一番大きいLサイズだけでM、Sは逆に棒が出ています。
そろそろ本題に戻りましょう。

ツイッターでゾイ子が紹介していた滑り止めのゴムパーツはこのように前足の裏に使います。

前脚素体の完成。旧シールドライガーのものと比較するとかなり大型化してるのがわかりますね。

これを同じく右前脚分も組んでさぁ胴体に取り付けましょう。

旧トミー版シールドライガーと同様に脚の取り付け前に動作用のパーツを噛ませてから脚を取り付けます。

一番大きいロック式キャップで前脚を固定。ワクワク感が高まってきます。

スプリングパーツが組み込まれていることで前脚を持ち上げた時に爪先が垂れ下がり猫足の動きを再現しています。ディスプレイスタンドに載せていると常時垂れ下がりっぱなしですが。

前脚と同じくこちらも左後ろ脚のみのパーツ構成ですがまとめて紹介します。前脚同様に爪は自前塗装。

両脚を組み立て、前脚と同じく胴体へ付ける際に噛ませるパーツを用意。

そしてようやく…

マスターピース版シールドライガーの素体が組み上がりました!
素体状態でも鑑賞に堪えうるメカメカしさでライガーゼロ素体を彷彿とさせます。
もちろんこの状態でも全ての電動動作を楽しむことができます。タテガミの干渉がネックになっているため素体の方がスムーズに動いたりするほどに…
続いて外装を取り付けていきましょう。ここからはどんどんシールドライガーらしさが出てきます。


腹部側面の展開式ミサイルポッド部分、そして背部の格納式ビーム砲と尻尾に付けるビーム砲とリアスポイラー。
旧トミー版では1パーツ成型だったミサイルポッドも3パーツ構成に。ミサイルの弾頭部分の赤とビーム砲格納ハッチのメッシュ部分グレーは自前塗装しています。
先ほど素体時に使用しなかった動力パイプパーツもここで使います。

胴体に取り付け。ハッチを含めビーム砲自体もかなり大型化していますが収納時の収まりは良好で流線型のラインが崩れません。

腹部側面に装着されたミサイルポッドは丸軸接続なので真上まで仰角をとることが可能でした。

前脚の外装パーツ。両脚分まとめて左前脚分の外装パーツを紹介。


細かった脚が、装甲を付けると途端にガッシリと力強い前脚になりました。

ここの取り付けはロック式キャップを使うのですが「装甲をロックボルトで固定する」という感じがして組み立てがたいへん楽しく感じた部分です。

左後ろ脚の装甲パーツです。前脚より関節が一つ多い構造上、装甲パーツも前脚より多めになっています。


前脚と同様に装甲をロック式キャップでロックボルト風に固定!

右後ろ脚も同様に装甲を取り付けて残すところ頭部装甲だけとなりました。

ブレードライガーで言うマルチブレードアンテナ部分のタテガミにも可動が追加されたほか、HMMシールドライガー同様に本家には無い横のタテガミの可動が追加されました。
また、横のタテガミは左右各3枚に分割されています。

そして、マスターピース版シールドライガーようやく完成!素体時には無かったこの圧倒的シールドライガー感!感無量です。

本家やHMMと比較してもライオンとクマくらいの体格差があります。

この体格差はしっかりと設定の方にも反映されていてかなりの大型機設定になっています。
モーターを2つ組み込む制約上大型化が進んだのでしょうが「スケール表記はあるのにそれを無視した大型化」ではなく設定的にしっかり大型化しているのは個人的に好感が持てる所でした。
2回連続で完成レビューではなく組み立て過程を追った変則的な更新でしたが次はシールドライガーの手動可動部分の紹介などもしたいところです。これからだと2番煎じ感が凄いですが…((;´・ω・)
HMMアイアンコングPKの予約が開始されました。僕はコングはもうお腹いっぱいかな…というところですがコトブキヤHMMはどんどん次弾が発表されて楽しみですね。
再販まだかまだかと待ち望んでいたゴドスやプテラスの他、レッドホーンとバスタートータス、ライトニングサイクスの再販も決定しましたし今年もゾイド熱は冷めなそうです……。
____________________________________________